GEMFOREXが取得した金融ライセンスはどこの国のもの?

海外FXを見極めるポイントのひとつとなってくるのが金融ライセンスです。

ただ、優良な海外FXでも金融ライセンスを取得していないといったケースはあります。

まさにかつてのGEMFOREXがそうでした。

長い間、「GEMFOREXは金融ライセンスを取得していないのが惜しい」と言われてきたのですが、そのGEMFOREXもとうとう金融ライセンスを取得しました。

では、GEMFOREXが取得したという金融ライセンスはどこの国のものなのでしょうか?

ここでは、GEMFOREXが取得した金融ライセンスについて掘り下げていきたいと思います。

GEMFOREXが取得したのはニュージーランドの金融ライセンス

GEMFOREXが取得したのはニュージーランドの金融ライセンスFSPです。

GEMFOREXの公式サイトのページ下部には、「ニュージーランド金融ライセンス番号:FSP564306」という記載もあります。

実はニュージーランドにはもうひとつ金融ライセンスと呼ばれるものがあります。

それがFMAです。

GEMFOREXが取得しているFSPFMAと混同されてしまうこともあるのですが、このふたつのライセンスはまったくの別物です。

FSPはガイドラインはあるもものの、金融サービス提供者であることを名簿に記しているだけの状態です。

それに対してFMAは正式な金融監督機関として存在しているため、「GEMFOREXFSPの金融ライセンスを取得しても意味がないのでは?」と主張する方もいます。

確かに、金融ライセンスとして見たときにはFMAのほうが信頼できるものかもしれません。

しかしながら、GEMFOREXが保有しているFSPの金融ライセンスは、GEMFOREX以外にも取得している海外FXがいるくらいですから、一定の安全性や信頼性はあるものと考えていいでしょう。

以下のFSPの金融ライセンスを取得する条件も改めて見てみると、なかなかハードルが高いものです。

 

  • ニュージーランドにオフィスを持つこと
  • オフィス内にコンプライアンス・ディレクターを雇うこと
  • 顧客の取引記録、顧客審査、アンチマネーロンダリング等の手続きはニュージーランド国内のオフィスで取り扱うこと
  • 毎年のコンプライアンス検査をクリアすること

 

FSPの金融ライセンスにはコンプライアンスの厳しい検査がありますし、それが毎年おこなわれるのです。

GEMFOREXは毎年そのコンプライアンス検査をクリアして、金融ライセンスを保持しているわけです。

おまけに、ここ最近になってFSPの金融ライセンスの難易度が上がっているという話も出ています。

FSPも業者の質を重視するようになり、2015年の10月あたりからそれまでと方針の転換をおこなうようになりました。

その結果、すでに登録をしていた業者であっても条件を満たせていない場合にはライセンスが剥奪されるなどの動きが見られるようになりました。

FSPそのものが金融ライセンスとしての信頼性を高めている中で、GEMFOREXFSPの金融ライセンスを取得しているというのは大きいと言えるでしょう。

 

XMはセーシェル金融庁の金融ライセンスを取得

GEMFOREXとよく比較されるのがXMなのですが、一応XMで取得している金融ライセンスについても触れておきましょう。

XMはセーシェル金融庁の金融ライセンスを取得しています。

XMの公式サイトの下部には、「Tradexfin Limitedは、証券ディーラーライセンス番号SD010の下、セーシェル金融庁(FSA)により規制されています。」という記載もあります。

東アフリカ沖に位置する115の島から構成されているのがセーシェルで、セーシェル金融サービス庁は20138月に設立され、セーシェル国内の銀行以外の金融サービスの認可や監督をしている金融規制機関です。

金融サービスというのはXMのようなFX業者であったり、保険や投資会社などであったりです。

外国為替管理などはなくすべての資金を自由に移動でき、まったく税金がかかりません。

また、会計監査や最低資本要件なども一切ないと言われています。

英語になりますが、以下のような記載があります。

 

No minimum share capital requirement.
No requirement to audit accounts.
No requirement for a company Secretary

 

これを日本語で表現すると以下のような感じです。

 

自己資本金に関して最低いくらといった要件はない
会計監査の必要はない
会計書記役を置く必要はない

 

GEMFOREXが取得したFSPの金融ライセンスと同じように、金融ライセンスとしての難易度が上がっていく可能性もあるのですが、現時点ではそう難しい金融ライセンスではないようです。

しかしながら、XMの場合にはボーナスやハイレバレッジなどをユーザーへと提供するためにあえてセーシェルライセンスを取得している可能性が高いです。

XMは欧州でもサービスを提供していますが、そちらでは難易度の高い金融ライセンスを複数取得していると言われていますので、臨機応変に金融ライセンスを取捨選択しているのかもしれません。

GEMFOREXの日本での金融ライセンスは?

GEMFOREXは日本人向けにサービスを提供しているわけですから、中には「日本でも金融ライセンスを取得してるんでしょ?」と考えている方もいるかもしれません。

結論から言ってしまうと、GEMFOREXは日本でサービスを提供しているものの日本での金融ライセンスは取得していません。

むしろ、GEMFOREXは日本の金融庁から以下のような警告を受けています。

<無登録で金融商品取引業を行う者の名称等について(警告書の発出を行った無登録の海外所在業者)

商号、名称又は氏名等(Trade Name or Name 所在地又は住所(Location of Office or Address 金融商品取引業の内容等(Content, etc. of Financial Instruments 備考(Notes 掲載時期(Publication
GEM-TRADE Co.,Ltd

代表取締役CEO Keith

Fitzwilliam

Suite 901 Level 9 The Hong

Kong Club Building 3A Chater

Road Central Hong Kong China

インターネットを通じて、店頭デリバティブ取引の勧誘を行っていたもの。 当該業者が提供するサービスの名称は「GEMFOREX」である。 平成2710

 

日本の法律上、海外FXであるGEMFOREXが日本人向けにキャンペーンをしてはいけません。

それが引っかかって、警告を受けているのです。

GEMFOREXが何かしらの悪質な行為をしたというわけではないので、日本の金融庁からの警告に関しては気にする必要はないでしょう。

XMなども日本の金融庁から警告を受けています。

仮に日本の金融ライセンスを取得してしまうと、今のGEMFOREXで魅力になっている部分がすべてそぎ落とされてしまうといっても過言ではありません。

日本の金融ライセンスを取得していない点に関しては問題ないと考えていいでしょう。