
分別保管では、ブローカーそのものが「運営資金」と「利用者のお金」を管理しているという事になりますね。
後で詳しく説明しますが、GEMFOREXは分別保管をしています。
分別保管にはどのような危険性があるのか?
分別保管とは、「運営資金を扱う口座」と「利用者のお金を扱う口座」を分別するということです。
そのため安全性が高いように思えるかもしれませんが、「外部のチェックを受けることがない」という危険性があります。
大げさなことを言えば、「分別保管をしています!」と言い張りつつ、裏では「利用者のお金」を流用することもできてしまうという事ですね。
また、ブローカーが倒産すれば、「ブローカー名義の資産」が全部差し押されられる事になります。
「ブローカー名義の資産=運営資金&利用者のお金&その他諸々」ですから、分別保管をしているFX業者が潰れれば、トレーダーの資金が戻ってこなくなってしまいます。
ただし、GEMFOREXのような大手企業が倒産することはまずあり得ません。
一応「100パーセント倒産することはない!」と言い切ることはできませんが、業界トップ層を走るGEMFOREXがこの先どうにかなってしまうとは考えにくいです。
Contents
信託保全とは?
ブローカー | 運営資金を管理する |
信託銀行 | トレーダーの資金を管理する |
- 厳しいチェックの下で第三者が管理するので「投資者の資金」が流用されることがない
- ブローカー側が倒産しても、トレーダーにはお金が返ってくる
GEMFOREXなどの分別保管に比べると明らかに信頼性が高いですよね。
そして信託保全にも、
完全信託保全
「トレーダーのお金」を100パーセント信託銀行に管理させる
一部信託保全
「トレーダーのお金」の一部を信託銀行に管理させる
ですから、「トレーダーにとっての安心度」で言えば、「完全信託保全>一部信託保全>分別保管」という事になるでしょう。
「では分別保管を行っているGEMFOREXでは取引をしないほうがいいのでは?」と感じるかもしれませんが、実はGEMFOREXは「特殊な分別保管」を行っています。
次項で詳しく説明していきますね。
GEMFOREXが行っている特殊な分別保管とは?
「GEMFOREXが信託保全ではなく、分別保管をしている」というのは確かです。
- 「利用者の投資資金」と同じ金額の資金を、提携先の信託銀行で保全させている
- 「利用者の投資資金」で、「他の利用者の利益」を払うという事はしていない
簡単に言えば、「『トレーダーの皆さんのお金』と同じ額のお金を、信託銀行に管理してもらっているので安心してくださいね」「自転車操業はしていませんよ」ということですね。
GEMFOREXの資金管理方法は、分類上は「分別保管」ですが、「信託保全に近い管理方法」を採用しているとは言っていいでしょう。
突き詰めて考えると「GEMFOREXが本当にそのような管理方法を実施しているのか分からない」と言えますが、GEMFOREXは金融ライセンスを持っていますから、さすがにウソはついていないと判断するのが妥当です。
XMは信託保全?それとも分別保管?
XMも分別保管を行っています。
また、XMは以下のように述べています。
- 分別保管をしている
- 「トレーダーの資金」の管理は他の信頼できる金融機関に委託している
- 万が一XMが潰れてもトレーダーに資金を100パーセント返すことができる
GEMFOREXと似ていますね。
「分類上は分別保管ではあるが、XMが倒産しても資金を全額トレーダーに返済できる状態を整えている」ということです。
ただし、「信頼できる金融機関」についての詳細情報は明かせないとのことです。
しかし、GEMFOREXと同じくXMも金融ライセンスを取得しています。
したがって、XMがなんらかのウソをついているとも考えにくいです。
GEMFOREXとXMで資金管理の信頼性がより高いのは?
ここまでGEMFOREXとXMの資金管理方法について解説しました。
GEMFOREXとXMで共通している部分が多いです。
- 両者とも分別保管
- 特殊な分別保管によって安全性を上げている
- 「万が一倒産してもトレーダーに資金を全額返金できるシステム」を整えている
- 両者が本当のことを言っていると完全に証明することはできないが、ウソをつくとは考えにくい
筆者の感覚としては「トレーダーの資金と同額のお金を、常に持っていますよ!」と言っているGEMFOREXのほうが、若干信頼性が高いような気がします。
ただ、XMもほぼ同等に信頼できます。
あえて優劣をつけるならGEMFOREXに軍配をあげたいというだけです。
GEMFOREXについて信託保全・分別保管などを気にする意味がありません
ここまでじっくり解説しておいてなんですが、GEMFOREXやXMなどの信頼できる海外FXブローカーに関しては、「信託保全なの?分別保管なの?」と気にすること自体がナンセンスです。
すでに少し触れている内容もありますが、
- GEMFOREXやXMが倒産する事がまずない
- GEMFOREXやXMは老舗。利用者から信頼され続けていなければ老舗になる前に潰れている
- 資金関係で少しでも問題を起こしたら、それまで積み上げた信頼がガタ落ちする
- 普通に健全運営をしていれば十分利益が出るので、不正を働く意味がない
などの理由があるからです。
もちろん、「そんなことを言われても信頼できない!」という考え方もあるでしょうが、海外FX業者の中でも最大手のGEMFOREXやXMでさえも信じられないのであれば、そもそも海外FX取引ができなくなってしまいます……。
国内FXは完全信託保全オンリー!でもGEMFOREXに比べて総合的に劣る
国内FX業者に関しては、「完全信託保全」を採用しているブローカーしかありません。
法律の関係上、「分別保管」「一部信託保全」をすることが許されていないからです。
そのため「資金管理に関する信頼性」だけで言えば、国内FX業者のほうが勝っています。
ですが、国内FX業者は、他の部分でGEMFOREXに比べて圧倒的に劣っています。
国内FX業者 | 最大レバレッジ25倍 |
GEMFOREX | 最大レバレッジ1,000倍 |
資金効率がまるで違いますし、「同じロット数を、少ない資金で持てる」ので、低レバレッジよりも、ハイレバレッジのほうが安全性を高くしやすいです。
また、
国内FX業者 | ゼロカットシステムなし |
GEMFOREX | ゼロカットシステムあり |
という違いもあります。
「ゼロカットシステム=口座残高が0を切ったときに、0まで戻してくれるシステム」ですから、GEMFOREXのほうが安心してトレードできると言えるでしょう。
無名の海外FX業者に関しては信託保全・分別保管などを気にしましょう
そもそもGEMFOREXなどの信頼できる海外FX業者を利用するべきです。
そのため「無名の海外FXブローカー」を使う事はおすすめしません。
ですがどうしても登録したいのであれば、信託保全なのか分別保管なのかなど、資金管理方法をチェックしましょう。
信頼性を図るための一つの指標となります。
ただし、資金管理方法だけで全てを判断することはできません。
口コミ、最大レバレッジ、ゼロカットシステムの有無……などなど総合的に調べて、登録するかどうかを決めましょう。
(念押ししておきますが、基本的にはGEMFOREXなどの大手で取引すべきです)